08


「あの人の持つ力は、王家の者を守る為に振るわれるものです。そして王家が存続する限り、騎士団長の家の選ばれた者に受け継がれる」

「そうです。力を受け継いだ者はそれから死ぬまで逃れられない」

紫陽は軽く息をついて言う。

「でも貴女は本気なんですね。彼の魔力を無理矢理引き出せば、死期を早める事になるかもしれない。二度と貴女を許しはしないかもしれない」

「構いません。元より承知の上です」

「仲間を捨て、一人になると?」

華憐はほんの僅か躊躇うように睫毛を揺らしたが、すぐに答える。

「はい」

- 225 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet