02
いよいよ最終戦の日が来た。
蒼と華憐は並んで劇場のステージに立ったが、自然に二人の目が合った。
「蒼」
「ん?」
「あのね、今日の戦いで何が起こっても……自分を捨てようなんて思わないでね。そんな事をしたら、私怒るから」
見詰めて来る真っ直ぐな瞳は、強い言葉とは逆に不安そうに揺らいでいる。
会ったばかりの頃、同じような事を蒼が華憐に言った時にも見せた瞳。
不意に込み上げて来た懐かしさを堪えて、蒼は笑う。
「何言ってるんだ、当然だろう」
その言葉に、華憐は少ししてから頷く。
それから今回の対戦者の方を向いた。
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Reservoir Amulet