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視線の先には、穏やかな微笑を浮かべる紫陽がいた。

「最終戦へようこそ、皆さん。手厚く歓迎しますよ」

「貴方が今回の対戦相手なのですか」

「ええ。主催者として、最後は僕が戦います」

華憐の瞳には、先程まで微かにあった揺らぐ光はもう無い。

その声も落ち着いていて、感情を表さない。

覚悟を決めたのだという事が、隣に立つ蒼にも伝わって来る。

(……あれが、紫陽か)

華憐が幼い頃から知る、大切な人。

全てを奪われても尚、信じ続ける人。

ならば、自分は華憐の幸せの為に出来る事を。

胸はまだ無様に痛むけれど。

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