desolatecity.04


口調が変わっても、ずぶ濡れでもやっぱり普通の子供には見えない。

その纏う空気は、重い何かを背負っている者が持つものだ。

自分とは無縁の。

考えている内に、池のある森を抜けた。

視界が開けて、建物があるのが分かった。

「……帰って来た」

華憐は強い瞳で前を見据えながら言う。

「私の守るべき国へ」

「なあ、何だか雰囲気暗くないか?前見た時はもっと街が明るかったような……」

遠目にも分かる程、その変化は大きかった。

華憐は何も言わずに湿った前髪を払い、歩き出した。

固まるように建物が並ぶ街の方へ。

蒼も黙ったまま、後に続く。

自分には分からないから、掛ける言葉など何も。

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