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『竜崎蒼。一応王家直属の騎士団の者だ』

『竜崎……。騎士団長の家の方ですね。私は華憐。都築華憐です』

『華憐か。やっぱり王女様だな』

自分の手のひらに魔力を集めながら続ける。

『悪いが俺はあんたを守る気なんて無いぜ。あんたを、王家の奴らを殺す為に此処に来たんだ』

すると華憐は、向けられた明らかな殺意を気にする様子も無く、真っ直ぐな瞳で見詰めて来た。

『何か理由があるのでしょう?何故ですか?』

『理由?そんなの決まってるだろ。あんたがいるから、俺はこんな力を持つ羽目になったんだ。王家の奴らを守る為に騎士団長の家の選ばれた者に受け継がれる力は、使う度に大きくなっていずれ継いだ者自身を飲み込む』

冷静でいようと思ったのに、今まで抑えていた感情が溢れて声が大きくなる。

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