18
『いつか、自分を許せる時が来たらその時は……見付けられたら、いいな』
以前の言うに言われぬ眼差しを思い出し、蒼が手を伸ばしてそっと華憐の髪に触れる。
「前から思っていたんだが、華憐は自分に厳し過ぎるんだよ。いいんだよ、もっと自由で、ありのままで」
本当に、何処までも自分に似ていて正反対で。
「俺は、そのままの華憐を好きになったんだからな」
綺麗な涙が溢れる澄んだ瞳が、鏡のようで。
憧れる、心から。
「……私、強くなりたいと思っていたのに、全然駄目だね。弱いままで……」
「それでいいんだよ」
その涙を拭わせてほしい。
せめて自分の前でだけは、あどけないままの君で。
ずっと、側にいるから。
「行こうぜ。皆、華憐を待ってる」
「うん」
手を取り合って、世界を渡ろう。
長い間捜し求めた運命を、体温と共に重ね合わせて。
一緒にいる未来を見詰めよう。
この先何があろうとも、最愛の人の隣で。
- 309 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet