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『いつか、自分を許せる時が来たらその時は……見付けられたら、いいな』

以前の言うに言われぬ眼差しを思い出し、蒼が手を伸ばしてそっと華憐の髪に触れる。

「前から思っていたんだが、華憐は自分に厳し過ぎるんだよ。いいんだよ、もっと自由で、ありのままで」

本当に、何処までも自分に似ていて正反対で。

「俺は、そのままの華憐を好きになったんだからな」

綺麗な涙が溢れる澄んだ瞳が、鏡のようで。

憧れる、心から。

「……私、強くなりたいと思っていたのに、全然駄目だね。弱いままで……」

「それでいいんだよ」

その涙を拭わせてほしい。

せめて自分の前でだけは、あどけないままの君で。

ずっと、側にいるから。

「行こうぜ。皆、華憐を待ってる」

「うん」

手を取り合って、世界を渡ろう。

長い間捜し求めた運命を、体温と共に重ね合わせて。

一緒にいる未来を見詰めよう。

この先何があろうとも、最愛の人の隣で。





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