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自分の中の残り少ない魔力を掻き集めて放ちながら叫ぶ。
「王家は国を、民を守る為に存在するの!その民が何もかも滅んでしまえばいいと望むなら、私がいる意味は無い!」
最後に残った魔力を使い果たした時、熱風が止んだ。
「私は、貴方の為に幸せな国を創る。ただ、それだけの為に此処にいるんです。紅零【こうれい】さん」
久し振りに本当の名前を呼ばれた紅零は、再び訪れた静けさの中で華憐を見詰めた。
自分よりも年下の、まだ幼さの残る。
優しくて、けれど気高い少女を見詰めた。
「……私は、そんな夢物語を見れる程愚かではない」
どれ程そんな国を願っただろう。
だが、そんなものは無いと悟った。
失ったものは決して返らないように、そんな国には辿り着けない。
国も人も、絶対に。
それなのに、どうしてだろう。
「夢物語のまま終わらせたりはしません。もう誰も、大切な人を犠牲にしない国を築きます。私が現実にしてみせます」
女王が、新たな王がこの国に降臨した事がはっきりと分かった。
この少女は国を再建するだろう。
愚かと思えるような夢さえ現実に変える、揺るがない強さで。
もう犠牲を許さない国を。
暖かで優しい国を。
「はい。……貴女の、望みのままに」
紅零はその場に膝をつき、誓いの言葉を口にした。
「貴女に忠誠を。女王陛下」
終わらない夜が明けて、光の下に集う。
冷たい夢から、希望の目覚めへと動き出す。
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Reservoir Amulet