02


荒廃した国に新たな女王が即位して少しの月日が流れた。

復興は着実に進められ、人々の生活にも笑顔が多くなって来ている。

やらなければならない事はまだ沢山あるけれど、再建へと動き出した国の雰囲気は明るい。

「では引き続き道の整備を。人手は足りていますか?」

「はい。やりがいのある仕事ですから、民がこぞって働いています」

「そうですか。……良かった」

微笑んだ女王の前に膝をついて国の様子を報告していた臣下が顔を上げる。

「それと、新しい騎士団長も頑張っているようですよ。仲間の騎士と共にあちこちの街を飛び回っています」

その言葉に、女王が嬉しそうに表情を柔らかくした。

「本当?あの人も頑張ってくれているんですね」

「そうですよ。報告の為にたまに会うんですが、その度に華憐は元気かどうしてるかって訊いて来ますよ。そんなに気になるなら会いに来ればいいと思いません?僕は恋の使いじゃないんですから」

「蒼も忙しいんだよ。許してあげて、紫陽」

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