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紫陽は立ち上がると、笑って華憐を見る。

「やっぱり華憐は蒼さんの話が出た時が、一番幸せそうな顔をしますね」

「え?そうかな」

「はい、とても可愛いですよ。蒼さんには勿体無いですね」

そこへ、素早く紅零が入って来て口を開いた。

「失礼致します。女王陛下、お茶は如何ですか」

「あ、有り難うございます。どうしたんですか?急に」

驚いたように尋ねた華憐に、紅零は真面目に答える。

「蒼が留守の間、貴女の身を守るように言われているので。今はその必要を感じました」

「は、はあ」

紫陽がにっこりと笑って言う。

「それで騎士団長の留守の間、城の警護を任されている貴方が自らお茶を淹れてくれるんですか。楽しみですね」

「誰もお前に淹れるとは言っていない」

「ちょっと二人共、喧嘩しないで仲良くしてよ!」

華憐は慌てて口を挟んだ。

「全くもう、大人気無いんだから。ほら、お茶なら私が淹れるから少し休憩しようよ。ね?」

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