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側にいて惹かれるのに遠くて。

近くにいるのに手は届かなくて。

「だから好きだと言ってくれた時は嬉しかった。夢みたいに」

「夢じゃないよ。手を引いて私を連れ出してくれたのは貴方だもの。貴方みたいに素敵な人が側にいてくれたら、誰だって好きになるよ」

華憐は柔らかく微笑んで続ける。

「そして、これからも好きになって行く。小さな頃からずっと憧れていた人だから。大好きだよ、蒼」

「……有り難う」

二人が出会って一緒に歩いて、変わったものや失ったものも確かにあるけれど。

気付いた事、得られた事もこの手にあるから。

これだけは変わらない、この先ずっと何があっても。

「俺も華憐を愛している。大切にするよ」

愛しい夢を見て、唇を重ねて温もりを確かめ合って。

紡いで行こう、此処から二人の物語を。

永遠の御伽噺を。





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