desolatecity.16


柔らかな光を感じて華憐が目を開けると、部屋の中には朝日が射し込んでいた。

寝過ごしたかと思って慌てて体を起こす。

明るい部屋の中に、蒼の姿は見えない。

(何処に行っちゃったんだろう……)

まさか置いて行かれてしまったのだろうか。

蒼には、別に華憐と行動を共にする理由など無いのだから。

『よし、よく言った。いい子だ』

そっと昨日撫でられた頭に手をやる。

軽くて何も考えていなさそうで、けれど優しくて。

いないと妙に寂しく感じるから不思議だ。

その時、ドアが開いて荷物を抱えた蒼が入って来た。

「ああ、起きてたのか。おはよう」

「蒼……。何処に行ってたの?」

「ちょっと買い物。色々要る物があるだろ?ほら、あんたの着替えも買って来たぜ」

「あ、有り難う」

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Reservoir Amulet