gamestart.03
「何処へ行くんだい?」
信武に尋ねられて、華憐が振り向く。
「買い物に。そろそろ夕食の支度もしないとならないし」
「この馬鹿娘」
蒼はそう言って立ち上がると、華憐の頭をはたいた。
「痛っ、痛いなあ、もう。何するの?」
「あんた分かってるのか?この街は、こんなゲームに参加する奴等が嫌と言う程いるんだぞ。あんたみたいのが一人でほいほい歩いてたら、すぐに誘拐されるに決まってるだろ」
頭を押さえて文句を言った華憐に、蒼がお説教のような口調で更に続ける。
「大体華憐は、警戒心ってものが無さ過ぎるんだよ。初めて会った時もそうだったが、知らない人間に付いて行ったりするなよ。世の中は俺みたいな善人ばかりじゃないんだぞ」
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Reservoir Amulet