16


ゆっくりと開いた瞳が、真っ直ぐにライオスを映す。

蒼玉のような煌めきは、純真さそのものだった。

その無垢な輝きを見た途端、後悔が胸をかすめた。

ああ、やはり今目覚める事は、この姫にとっては残酷な事だったのかもしれない。

その時、寝台に横たわる姫が身じろぎをした。

ライオスはすぐに微笑を浮かべ、手を貸して彼女を抱き起こした。

それから、顔を覗き込んで安心させるように言う。

「初めまして、姫。私はライオスと申します」

「……?」

不思議そうに首を傾げられ、更に続ける。

「本日より貴女にお仕えする従者と思って下さい。失礼ながら、お名前を伺っても?」

「…………」

- 16 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2