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もうつくづく、嫌気が差した。

何故誰も疑問に思わない。

おかしいと、感じないのか。

人を殺して褒められるなんて間違っている。

こんな当たり前の事が分からないなんて、この世界は狂っている。

いや、狂っているのは人の心か。

もう元に戻る事は無いのだろうか。

この世界の何処にも、光は残っていないのだろうか。

諦めながら諦め切れず、自分の居場所を飛び出した。

家も家族も役目も、何もかもをかなぐり捨てた。

人にどう思われようと構わない。

ただ、完全に諦めるなら全てを知ってからでも遅くは無いと。

本当に見るべきものは何も無いと納得したら。

抗うのを止めるのも良いかもしれない。

だから、この旅はきっと。

諦める為の悪足掻きなのかもしれない。





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