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二人が行動を共にするようになって、数日が経った。

それだけの時間が過ぎても、アウローラが声を出して話す事は無かった。

眠りにつく前からそうだったのか、眠っている間にそうなってしまったのかは分からない。

しかし、それは些細な事と思えた。

意志の疎通の手段は、言葉だけではない。

表情や仕草、瞳の光で伝わって来る。

勿論、全ての感情を正確に読み取れているとは思わない。

実際、アウローラ自身については全く分からない。

百年前、あの城で何があったのか。

どうして一人きりで、茨に閉ざされた城で眠っていたのか。

二人が城の外に出た途端、茨は再び固く絡み合って道を塞いだ。

それを見ても、アウローラは驚く様子を見せなかった。

きっと話に伝わっている以上の事実が、そこにはある。

それを知るのは、この姫だけなのだ。

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