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今回の作品で最も書きたかったのは、無力だと自分を責めなくて良いんだという事です。
子供の頃憧れていたような、大きな特別な力なんて無くて良い。
降り掛かる現実をすぐに変えられる力なんて、無くて構わない。
自分に力が無いと思いながら、時に傷付いて悩んで、それでも。
ただ生きて行く、そこにいる、それだけで。
世界の力になる、光になる。
それを書きたくて、ライオスとアウローラは共に王子と姫でありながらも、至って普通の主人公とヒロインになりました。
この作品を読み終わった後、何となく暖かい。
そんな気持ちが僅かでも生まれたりしたら幸いです。
最後に、此処まで読んで下さった方、本当に有り難うございます。
言い尽くせぬ感謝を込めて。
蓮水詩織
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