01
神などいない。
悲痛な叫びが貫いたのは、寒い冬の日。
各地の神が出雲に旅立つと言われる月。
空気の冷たさが身を切るように感じる神無月。
それでも全てが暑かった。
包み込まれるのは狂おしい朱【あか】。
凍る大地を溶かして舐め尽くす。
胸の痛みが切り裂くように。
無情な冬空に叫びは消えて行く。
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氷の夢
朱き涙
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Reservoir Amulet2