02
貧しい小さな村に住む者は皆、身を寄せ合うように日々を暮らす。
これから厳しさを増す冬を耐える為の準備に追われながらも、村人達は手を取り合って生きていた。
その中で、自分はきっと異端なのだろう。
しんしんと冷える外に出て収穫を終えて寂しくなった畑の風景を眺めていると、後ろに人の気配がした。
振り向いた視線の先には一人の娘が立っていて、目が合うと残念そうに肩をすくめる。
「また気付かれちゃった。驚かそうと思ったのに」
「すぐに分かるよ。神無【かんな】なら」
飾り気の無い質素な衣に身を包んでいる神無は、不満そうな顔で隣に立った。
「どうして分かるの？まるで後ろにも目が付いてるみたい」
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Reservoir Amulet2