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隠されていた向こうに見えるのは、今まで想像した事も無い景色だった。

高く四角い建物に、小さく見える人。

此処が地面からとても高い所にあると分かる。

息を飲んで眺めていると、娘が安心させるようにゆっくりと言った。

「そして今は、貴方がいた頃から何百年も経った十一月。旧暦で言うと、神無月という事になりますね」

神無月。

聞き慣れた響きに娘の方を見返すと、優しい微笑が向けられた。

「詳しい事はこれから説明しますが、まずは自己紹介ですよね。私は清世【きよせ】神無。貴方のお名前は?」

「……氷月」

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