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彼と戦って勝てるなんて思えない。

考えただけで腹の底が冷えるようだ。

けれども、逃げる訳には行かない。

生きるとは守る事。

守るとは、愛し慈しみ想う事。

その暖かさを知ったから。

知る事が出来たから。

もう奪わせる訳には行かない。

大切なものを、守りたい。

「氷月さん?どうかしましたか」

はっと我に返ると、共に見回りに出ている神無が見上げていた。

「……何でもない」

首を振って答えると、神無はそれ以上何も訊いては来なかった。

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