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頷いた勇が足早に去って行くと、鏑が振り向いた。

目が合った氷月に声を掛ける。

「と、いう訳だ。立て続けで悪いが、出てくれるか。多分お前がいた方が、その頭領とやらが現れ易いだろうからな」

「……それはいいけど」

氷月は探るように鏑を見た。

「あんた、大丈夫なのか?途中で倒れられたら迷惑なんだけど」

「失礼な奴だな。まだまだ体はなまっちゃいないぞ」

いつも着ている白衣を脱ぎ捨てながら、鋭い瞳で続ける。

「さあ行くぞ。親というのがどう在るべきか教えてやる」

怒りを含んだ後半の言葉は、氷月に向けられたものではなかった。

いつに無く厳しい様子に、先程考えた事が再び頭をよぎる。

この人だったら良かったのに。

この人が、本当に父親だったら。

もっともっと暖かく、優しくなれただろう。





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Reservoir Amulet2