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指示を受けずとも、影魂が出現している場所は感じ取れた。

その気配は、これまでとは違い遥かに強い。

最早、存在を隠そうともしていないのだろう。

肩で風を切るように歩く鏑は、普段の白衣姿の彼とは別人のようだった。

鏑の運転する車に乗って移動し、その後は歩きながら気配を探っている。

油断無く辺りを見回しつつ、氷月は口を開いた。

「気になる事があるんだけど」

「何だ?」

返事をする鏑の声も、いつに無く真剣な響きを帯びている。

「頭領が影魂として存在しているって事は、一度は死んだって事だ。一体誰が、あの人を殺したんだろう」

「……そりゃあ、誰にだって寿命はあるたろうさ」

「それはそうだけど」

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