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教えてくれる誰かがいるという事だろうか。

触れ合う歓びや語り合う一時を。

そんな何気無く幸福な時を教えてくれる誰かが、今はこの巫女の側にいてくれるのだろうか。

自分に神無がいたように。

そう考えていた氷月の内心を読んだように、翼が今度はくもりの無い微笑を向けて来た。

「あの時、人の想いの強さを証明出来なかった事を悔やみ続けて来ました。ずっとその贖いの為に動いて来ました。今なら、繋げるでしょう。貴方がたを、あの時へと送れます」

「貴方がた?」

不審に思って翼の視線を追うと、部屋のドアが細く開いているのに気付いた。

ゆっくりドアと壁の隙間が広くなり、一人の娘が顔を覗かせる。

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