02
施設内が、一気に慌ただしくなった。
真剣な表情をした研究員達が廊下を走り回る。
その中には勇とひかりの姿もあった。
「いよいよだな」
「そうだね」
短く言葉を交わし、研究施設の最深部の扉の前に立つ。
カードキーで解錠する間さえ惜しむように、開いた扉の中へ飛び込む。
そこには既に研究員へ指示を出す鏑の姿があった。
二人は軽く頭を下げ、足早に部屋の奥へと進む。
分厚いガラスの向こうには、大きな装置が見えている。
これから、あれで時を繋ぐ。
準備時間は限られている。
整備を急がなくては。
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Reservoir Amulet2