02
研究施設の最深部には、張り詰めた空気が満ちていた。
ガラスで隔てられた向こうへ足を踏み入れるのは、これが始めてだった。
見上げる程大きな機械の様に、改めて見入ってしまう。
『二人共、準備は良いか?』
ガラスの向こうにいる鏑の声が、スピーカーを通して聞こえて来る。
「いつでも良いよ」
氷月はそう応じてから、軽く手を上げた。
こちらの声も、マイクで鏑達がいる研究室へ届いている。
「では、行って来ます」
隣で神無が頭を下げ、続いて氷月の方へ目を向ける。
真剣な眼差しに頷きを返して、二人で時空間移動制御装置の前に立つ。
- 205 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet2