15
幼い頃から、信じられるのは自分だけだった。
生き抜く為に他人を傷付け、奪いながらその日その日を暮らしていた。
今までに一体どれだけの血を浴びて来たかは、自分でも分からない。
やがてその悪行で人々を恐れさせていた盗賊団の一員として拾われた。
それでも自分以外信じられないのは同じだった。
誰がいつ裏切るかわからない。
誰も信用出来ない。
仲間だと気を許せば最後、簡単に斬り捨てられる。
そうやっていなくなった者を、何人も見た。
盗賊に弱い者などいらない。
ひたすら強くならねば、生き残れない。
- 218 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet2