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自分の名を思い出したのだろう。
倒れる彼女を抱く手は、小刻みに震えている。
取り返しのつかない過ちを犯したと知って。
頬に涙が流れるのが、離れていても分かった。
全てが朱く染まるその時に、ようやく思い出して。
絶え間無く押し寄せるのは、自責の念だ。
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Reservoir Amulet2