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歓びや希望が生まれる。

信じていられる。

信じてみたくなる。

時に残酷な世界の恐ろしさを分かっていても。

信じさせてくれる。

一歩進むごとに、限りない冷たさへ身を投じて行くようで。

確実に源へ近付いていると分かる。

頭領の気配が強くなる。

氷月は剣を大きく振りかざした。

そのまま、全てを覆い尽くそうとする闇の中心へと突き立てる。

吸い込まれそうになりながらも、必死で踏み留まって口を開く。

「これまでにきっと幾つも、この世界には悲劇があった。残酷な結末だって沢山あった。だけど」

この言葉は、彼の心に届くだろうか。

それは分からないけれど、訴えずにはいられない。

その内に、ずっとずっと負の思念を溜め続けて来た彼に。

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