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誰かに手を差し伸べる事を、いつも厭わない。

時に不安定に揺らぎながらも、譲らない。

頑ななまでの優しさを知っているから。

綺麗事だけで廻っていない世界の中で。

人の持つ優しい感情は、どんな闇に満ちた心さえ。

「そう。だから、まだ滅びるべきじゃない。人の想いの強さを、私も信じる!」

太刀を持つ手に添えられた手の温もりが。

触れる体から伝わる熱が。

真っ直ぐな瞳が、力強い言葉が。

優しさが、清らかさが。

側にいてくれる、その存在が。

闇に惑っていた心に、確かな光を与えてくれたから。

信じていられる。

果て無き暗闇に、一筋の光を。

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