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不意に、二人が重ねる手の中にある太刀が輝いた。
そして光がこぼれ、指の隙間から溢れる。
閃光は眩しい程に、たちまち辺りを照らし出した。
暗闇だけだった周囲を満たし、塗り替えて行く。
「……想いの力だ」
氷月は思わず呟いた。
これまで翼が、ずっとずっと見て知って変わって。
内に積み重ねて来た想いの力を、この太刀に込めて託してくれたのだ。
それが、今度こそ思念に打ち勝とうとしている。
氷月と神無の手により解放され、今度こそ証明されようとしている。
暗き思念と、愛し慈しむ想い。
果たして、強いのは。
古より時の流れに消え去らず残って来た、破滅と再生へと続く無数の道。
それを形創る石。
今世界を構成し、築かれて行くのはどちらか。
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Reservoir Amulet2