09
「何があったとしても、誰かの心まで全てを理解するなんて無理だから。私も信じたい。知らないのに憎んだり恨んだりはしたくない」
はっきりと言い切る、迷い無き魂。
「私だって罪人だから。生きている限り、背負い続けるの」
強く、清らかな魂。
だからいつも眩しくて。
「……うん。僕も忘れたりはしない。あの人達が神だとしたら、神であっても迷い苦しむんだと分かったから」
全てを神のせいになんて出来ない。
したくない。
人の想いや思念が礎となり、世界は創られて行く。
物事を動かすのは、いつだって人の意志なのだ。
それは古より存在する、大いなる力。
だから時にどんなに世界が無情で非情に思えても。
それだけで終わらせない力を持つのもまた人なのだと。
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Reservoir Amulet2