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一人きりで、周りのもの全部を敵と見なしていた日々も。

頭領に救われ、朱い月と呼ばれていた日々も。

自分が生まれた事にだって、きっと。

「前から、言いたい事があったんだ」

迷い続けた手を伸ばしたら触れる温もりに、胸は満ちて行く。

ずっと届けたくて、言いたかった。

言葉と、想いがある。

密かに夢見ていた願望を、今唇に乗せて。

「有り難う。あの時、僕を助けて側にいてくれて。言いたかったんだ、ずっと。僕はいつも何処かで自分を責めながら生きて行くけど」

この先も、きっとそれは変わらないけど。

でも、それでも。

「いつか、自分が生きていて良かったって思えるように。僕の命を繋いでくれた神無に恥じないように生きて行くから」

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