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美しい想いが、溢れ出す。

神がもし、いるのなら。

今もこの世界を見守っているのなら。

証明して行きたい。

人が抱くのは、綺麗な感情ばかりではない。

この瞬間にも、きっと黒い思念は生まれている。

けれど、それを上回る強さで。

愛し慈しむ想いを抱けると、やっと分かったから。

こんな自分でも、分かる事が出来たから。

散々間違えて、転がり落ちながらも見付けた光。

それは誰かに与えられるものではなく。

何度も何度も、血と泥にまみれながらも手を伸ばして。

ようやく見出したからこそ、尊い。

誰かを愛し慈しむ歓びを知ったから、この先にはきっと。

きっと、他の誰かに手を差し伸べながら生きて行ける。

人は変われる。

何度だって、何処までだって。

愛して行ける。

優しくなれる。

「そろそろ戻ろうか」

「ええ。お父さんも神崎さん達も、きっと待ってる」

手を繋いで歩きながら、瞳を交わして語り合う。

「今度、大地さんと翼さんにも会いに行きたいね」

「ああ、そうだね。あの二人もきっと、この先も一緒にいるんだろうし」

自分達のように。

屋上から屋内へと入る前で立ち止まり、空を見上げる。

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