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視界を埋め尽くす、朱。

熱く、狂おしく。

全てを舐め尽くす、朱。

それでも、そんな事よりも。

もっと熱く、狂おしく。

この胸を占める、何かがあったような気がする。

一体、何だったのだろう。

朱に染まる意識の向こう、ずっと深くで。

誰かを、ずっと待っていたような気がする。

誰かの名前を、ずっと呼び続けていたような気がする。

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Reservoir Amulet2