02
実体の無い相手を斬るのは、最初は慣れなかった。
しかし、すぐに体が対応した。
やはり戦いは、この身に染み付いて取れない。
携帯電話を開いて鎮静を告げると、武器が転送されて手元から消える。
「……終わりましたね」
先程まで剣を取って共に戦っていた神無が、仕事の時に見せる厳しい表情で口を開いた。
「こんなにも影魂が存在しているなんて、このままではいずれ対応が難しくなりますね」
「そうだね」
人に取り憑かれる前に鎮静するのが最善だが、予想外と言える程に影魂は多く現れる。
「それに最近、強くなったような気がします。より人の思念が感じられるようになったというか」
神無は目を伏せて、小さく息をついた。
「残りたいんですね。まだ、この世に」
「……あんた、優し過ぎだよ。戦う相手の事まで考えてたら、あんたの方が保たないよ」
素っ気無く氷月が言うと、予想に反して微笑が返って来た。
「私より、氷月さんの方が優しいですよ」
「は?」
思いがけない言葉に目を見張ると、神無は笑顔のままで続ける。
「優しくない振りが、随分上手みたいですけど」
「別に、そんなんじゃない」
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Reservoir Amulet2