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「あ、ああ。こんにちは」

助けを求めるでもない、いつもと変わらぬ様子に幾分拍子抜けしながら挨拶を返す。

翼と話していた男は、予想通り凄みのある目で大地を見てから言った。

「姐さん、知り合いですか?」

「……姐さん?」

一瞬誰の事かと思ったが、この場に当てはまるのは一人しかいない。

探るように巫女の方に目を向けると、翼は少し困ったような微笑を浮かべた。

「ええと、こちらは間無大地さん。刑事さんでして、私がいつもお世話になっている方ですよ」

その言葉を聞くと男はすぐに姿勢を正して頭を下げて来た。

「初めまして。永倉【ながくら】火影【ひえい】です」

「は、はあ。こちらこそ初めまして」

戸惑う大地に対して、翼が言葉を添える。

「以前、ちょっとした事で知り合いになりまして」

「はい。姐さんには随分驚かされたっす!」

「……あの、火影さん。その姐さんという呼び方は止めて頂きたいのですが」

「いえ、自分にとって姐さんは姐さんでしかありえません!」

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