24
誰かと深く交われば、それだけ別れは寂しくて。
どんなに泣いても悲しんでも、いずれ別れはやって来る。
だからこそ、無意識に距離を置いていた。
それに、人は恐れるだろう。
何十年経っても姿を変えない自分を。
けれど彼はそれを知っても何も言わず、何も訊かず。
ただ、側にいてくれた。
共にいてくれた。
それが嬉しくて、嬉しくて。
いつか訪れる哀しみの時なんて、考えられない位に。
幸せだった。
古より生きて来た中で、最も幸福な一時だった。
- 188 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet2