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早朝。
まだ起きている人間が少ない静かな時間に。
コンクリートの灰色で占められた世界の一角が紅く染まっていた。
辺りでは警官が慌ただしく動き回り、路地の入り口にはテープと目隠しのビニールシートが張られている。
間無【かんむ】大地【だいち】は寝不足の為に今にも閉じそうな瞼をこすりながら、車を降りてシートの前に立った。
「あ、間無さん!朝早くからご苦労様です」
すぐに後輩の刑事が走り寄って来て挨拶をする。
「全く、ご苦労な事だ。また出たのか」
「はい。今回も酷い有り様ですよ。見るものじゃありません。鑑識の中でも気分が悪くなる人が出ている位なんですから」
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Reservoir Amulet2