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「何言ってんだ!今日の主役の一人はお前だぞー?酒を飲めなかろうが、一発芸はやってもらうからな」

「は、はあ!?あんた、もう酔ってるのか?」

「お父さん!いきなり酔っ払いみたいに絡まないで下さい!」

「本当に仲が良い家族だなあ、鏑さんとこは」

「いいことだよ」

益々賑やかになる室内に大地が呆気に取られていると、ふと翼と目が合った。

その微笑を見詰め返して、気付く。

先程の、二人一緒ならきっと大丈夫という言葉は。

氷月達に対してだけでなく、自分達に向けてでもあったのだと。

これから何があるとしても。

優しいだけじゃない世界を見るとしても。

どんな試練や苦難が待ち構えていても。

二人一緒なら、きっと乗り越えて行けるだろう。

笑っていられるだろう。





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