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祈りのような静けさが満ちた。

どれ位の間、身動きも出来ずに立ち尽くして目の前の光景を見詰めていたのだろう。

やがて翼が触れる大きな体が光を放った。

同時に強い風が吹き付け、思わず目を閉じて次に開けた時には、視線の先では翼が一人で立っていた。

「大地さん、今のは神です。ずっと昔からこの地を守って来た、神」

風に揺れる髪を押さえて、巫女は寂しそうに語る。

「だから、守らなくてはと思ったそうです。この地を害する者の手から」

「……人の手から、か」

「はい。その身を血で穢し、神気を失っても守ろうとしただけなんですよ」

神の思いを代弁する言葉に、しばらく黙り込んでから口を開く。

「あの神は、どうなったんだ」

「私の神社にお招きしました。少々狭いですが、せめて穢れを払い神気を取り戻すまで」

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