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呟いて息を吐いた時、シートの向こう側から声が掛かった。

「おおい、間無。来てるんだろう?」

「矢島【やじま】警部。はい、少し前に着いたところです」

そう返事をしてシートをくぐると、上司である矢島正太郎【しょうたろう】が立っていた。

大地を見ると、普段は柔和な顔をしかめてみせる。

「また出たか。同一犯だとすれば、これで三件目だぞ」

「そうなりますね」

ここ最近、テレビのニュースや新聞を騒がせている事件がある。

人目に付かないような路地や公園で、何者かに惨殺された死体が発見されているのだ。

その様子は尋常ではない。

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