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そこまで言い掛けたところで、控え室のドアが勢い良く開いた。
「天承さん!あっ、もう着替えちゃったんですか!記念撮影しようと思ったのに!」
「ええっ?いえ、あの、私はただの巫女ですから……」
「大丈夫よ!翼ちゃんを見てたら私の中でイメージが溢れ出して、デザインが山程出来たのよー。ねえねえ、服が出来たら着てくれない?」
全く空気が読めていない守と千景の登場により、話は途中で打ち切られてしまった。
一体翼は何を言い掛けたのだろう。
この状況では聞き返す事は不可能だが。
大地は異様に盛り上がる室内に溜息をついて髪をかき上げる。
取り敢えず、報告は何も問題は無かったとするしか無い。
それでもあの呪いの影を思い出すと、胸がやけに騒ぐ。
一体誰が、何の為にあんな事をしたのか。
問題は、まだ何も解決してはいないのだ。
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Reservoir Amulet2