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考えながら警察署に戻ると、矢島が書類から顔を上げた。

「どうだった、間無?」

「はい、予定通り今日中に逮捕状を請求出来そうです」

「そうか。じゃあ問題は無いな」

一つ頷いてから、矢島は大地を探るように見る。

「どうした?何か気になる事でもあるのか」

「え、いえ。特には」

「本当か?その割には浮かない顔をしているようだがなあ」

矢島はそう言うと、ふと何かに気付いたように立ち上がった。

「分かった。何も言わなくていいぞ」

「は?」

大地の反応には構わず、勝手に話は進む。

「さては翼君と喧嘩でもしたんだろう。若いってのはいいもんだなあ」

しみじみと頷きながら、励ますように大地の肩を叩く。

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