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「どんな歓びも悲しみも、全ては還り着く場所へ続く外せない道筋なんです。自分では絶望の底にいると思っても、それさえも必要な道なのかもしれません」

「確かに、世界がそれ程上手く廻ってくれれば良いんだが」

「そう考えなければ耐えられない位、世界には辛い事が多過ぎますから」

静かに語る巫女の横顔に、大地は深い哀しみを見出した。

知っているのか。

不意に、そう感じ取った。

絶望の底にいる気持ちを知っているのか。

それさえも意味がある事と考えなければ立ち上がれない程の哀しみを知っているのか。

「けれど、それも全ていつかは大きな流れの元に還るでしょう。世界は人の為に廻っているのではありませんから」

そこで、翼は足を止めて空を見上げた。

大地もその視線を追い、そして見覚えのあるものを見た。

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