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外に出ると、冷たい空気が肌を刺した。

寒いけれど、冬の朝は嫌いではない。

特に、こんな風に良く晴れた朝は。

間無【かんむ】大地【だいち】は朝日の中、自分の住むアパートのすぐ裏手にある小さな神社へと向かった。

天照【てんしょう】神社、それがこじんまりとした神社の名だ。

そして、小さくてもただならぬ清浄な空気を漂わせる場所でもある。

いや、場所ではなく、そこにいる人が特別なのかもしれないが。

「あ、大地さん。おはようございます」

大地が赤い鳥居をくぐると、竹ぼうきで掃除をしていた巫女が丁寧に挨拶をした。

赤い袴に白い千早、長い黒髪を後ろで束ねた姿は、やはり冬の澄んだ光によく似合う。

神々しさが、いつも以上に感じられるようで。

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