02
張り詰めた、冷たい空気。
見上げれば、澄んだ空が眩しい。
深呼吸をすると、体の隅々まで洗い清められるような気がする。
これも年が明けてまだ間も無いからだろうか。
高条【たかじょう】敦【あつし】は、軽く伸びをしながら呟いた。
「あー、静かだな」
しかしその言葉は、発せられた直後に聞こえて来た騒々しい足音で遮られた。
「敦ー!」
聞き慣れた、男子にしては少し高めの声。
幼馴染み、瑞智【みずち】由貴【ゆき】だ。
「敦、大変なんだ!」
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Reservoir Amulet2