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納得したように頷いた巫女は、にっこり笑って言った。

「良かったら、天照神社のおみくじも試してみませんか?」

「え?そんなのあるんですか?」

「ええ。中々人気があるんですよ」

その時、息を切らした由貴と大地が近付いて来た。

「なあなあ!翼さん、何か武器ありませんか!?ポーズ取るのに必要なんですけど!」

「あ、あの、あまり物騒じゃないので頼む」

「武器ですか?ええと……」

「それより由貴、此処に来た目的果たさなくて良いのか?」

敦に言われて、由貴は思い出したように叫ぶ。

「あー、そうだった!ええっと、あれは……」

「これだろ?」

慌ててポケットを探り出した由貴に、敦が呆れたように翼の持つチラシを示す。

「あれっ、いつの間に!?翼さん、マジシャンですか!?」

「え?いえ、私はただの巫女ですが」

「さっき俺が普通に取りに行っただろ?どれだけポーズに集中してたんだよ!?」

「何だ、これ。早口言葉か何かか?」

翼の横からチラシを覗き込んだ大地が訝しげな顔をする。 

「皆さんのおみくじに書いてあった言葉だそうですよ」

丁寧にチラシを畳んで由貴に返しながら、翼は微笑んだ。

「難しく考えなくて良いと思いますよ。きっと皆さんには良い事が沢山起こるでしょうと書いてあったんですよ」

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