13


「うーん、つまり……」

由貴はしばらく考え込み、やがて晴れやかな顔で言った。

「みんな、めでたい事なんだな!」

「おい、朝から散々駆け回って、出す結論がそれかよ!?」

朝から寿命が縮む思いをして大移動をして来た敦は、たまりかねて突っ込んだ。

「いいだろー?分かり易くて!」

「……まあ、それはそうだけど」

得意そうな由貴の顔を見て、思わずつられたように笑う。

「お前って本当、いつも真っ直ぐだよな」

思い付いたら一直線。

常に前だけをみて、振り向く事を知らない。

そういうところは、昔から。

「さて、皆さん。折角ですから天照神社のおみくじ、是非引いて行って下さい」

軽く手を叩き、翼が提案した。

「一回、300円です」

「金を取るのか」

「当たり前でしょう。これも立派な商売ですから」

「生々しいな」

親しげに会話を交わす大地と翼に、由貴が元気良く手を上げる。

「面白そう!俺、引きたい!」

「はい。有り難うございます」

「あっ、でも俺……。今、285円しか持ってない……」

「…………」

- 26 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2