16
「お、俺はいつまでこうしていればいい?いい加減腕が疲れたんだが」
それまで竹ぼうきを手に必死でポーズを決めていた大地が、とうとう耐えかねて口を挟む。
「大丈夫ですか?やはり竹ぼうきでは無理があったでしょうか」
考え込む翼の横では、敦が由貴による熱血指導を受けていた。
「もっと体を曲げるんだ、敦!」
「こ、こんなポーズ、出来る訳無いだろ!?」
「大丈夫、お前なら出来る!すべては決めポーズの為だ!」
「お前はいいよな。『おしおきよ』のポーズでいいんだから!」
益々場は盛り上がり、決めポーズは些細な部分までこだわり抜かれた。
様々な意見が飛び交いぶつかり、いつもは静けさに満ちている境内は、まるでデパートの初売りのような熱気に溢れた。
妥協を許さない精神で、皆は真剣に取り組んだ。
- 29 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet2