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由貴は悩ましげな顔で溜息をつく。

「なあ、似たような言葉ばっかりで意味分かんないよー。違いは何なんだよ」

「そんな事、俺が知るかよ!」

いつもの事ながら唐突な質問に即座に応じながらも、敦は並んだ単語を見詰めて言った。

「まあでも、これ全部『吉』って字が付いてるし、悪い意味じゃないだろ」

「『吉』……?」

改めて紙を見直し、由貴は感心したように叫ぶ。

「本当だ!」

「今気付いたのかよ、遅すぎだろ!大体これ、お前が書いたんじゃないのかよ!?」

「まさかそんな訳無いだろ。姉ちゃんに書いてもらったんだ」

得意そうに言った由貴が、ふと思い付いたように言った。

「そうだ!折角だからあの人の意見も聞いてみようぜ!」

「あの人?」

「おう、お前も行くだろ?」

由貴はそう言うなり、返事も待たずに駆け出す。

その後をいつものように追いながら、敦はふと微笑を洩らした。

こんな展開は、もう慣れたもので。

いつだって直進な君の後を追う。

だから、きっといつだって。





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